とっても賢いアリとバッタの「信じられない集団行動」【第0話】

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地球では 「3人寄れば文殊(もんじゅ)の知恵」って言葉があるぺぺ!

「一人より3人で集まったほうが良いアイディアが出たり、頭が良くなる」

これをかっこよく呼ぶと、集合知(しゅうごうち)って呼ぶんだぺぺ。

地球人はみんなが知恵を出し合えば、一人で考えるよりも上手に色々なことを決めたり、目的に行くことができるということを学んで、この集合知を上手く取り入れて地球で今まで発展してきたんだぺぺ!

身近なところで言うと、多数決もひとつの集合知の形だといえるし、何かを作った時に人に感想を聞いたりするのもすっごく小さな集合知だぺぺ。

大きな視点で見てみると、国の人みんなで国会議員を選んだりする選挙や、資本主義(しほんしゅぎ:みんなが誰かに指図されなくても、好きなものを買ったり作ったりすれば、自然と皆がほしい物が欲しい時にほしい場所で一番お得な値段で手に入れることができる社会を実現できるだろうという、現代の社会のあり方のもとになっている考え方)も集合知を利用した社会の仕組みだといえる気がするぺぺ。

ペペラ地球に来て気がついたんだけど、実は集合知を上手に使って生きている地球の生き物は人間だけじゃないんだぺぺ!

地球には人間の他にも本当に色々な生き物がいるぺぺ。

一人ぼっちで生涯(しょうがい)生きていく生き物もいれば、人間みたいに群れて一生懸命生きていく生き物もいるぺぺ。

ミツバチさんやアリさん、群れで泳ぐお魚さん、集団で飛ぶ鳥さん達・・・etc、群れて生活しているたくさんの生き物は集合知を上手に使って、生活してるんだぺぺ!

例えばアリさん。

実はアリさん、地球の生き物の中でも、すごく上手に群れの集合知を上手に使って生き抜いているすごい生き物なんだぺぺ!

アリさんの複雑(ふくざつ)な巣をあれだけの集団で仲良くつくり上げることもすごいし、グーグルマップもないのに遠いところまで食べ物を探しに行って持って帰れることも群れの集合知を駆使(くし)しているからなんだぺぺ!

こうやって色々な群れて生活している生き物はアリさんにかかわらず、群知能(ぐんちのう)&集合知を駆使して無駄なく生活しているんだぺぺ!

ほんの時々、突然集団で不可解なほど破滅的で狂ったことをする生き物たち

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でも、本来(ほんらい)であれば一人でいる時より賢いはずの何千、何億匹もの集団が、全く理解できないような狂った行動をしてしまう時が、ほんの時々あるんだぺぺ!

いつもはとっても賢いはずの彼らが、集団で狂った行動をしたり、ひどい時だと集団自殺(しゅうだんじさつ)をしてしまう時もあるんだぺぺ!

地球人の長い研究の結果、動物さん達が時々集団で理解できない「群れごと全滅してしまうことがわかりきってる破滅的な行動」をとってしまう理由は、実は「集団でいる」からということがわかってるんだぺぺ!

集団知で賢くなるどころか、集団で狂った例として、アリさんの中でも特に屈強なグンタイアリさんがいるぺぺ。

15時間同じところを歩き回り続けて大量死したグンタイアリ

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15時間もの間、休むこと無く円を描くように歩き続けて大量死(たいりょうし)したグンタイアリさん達がいたんだぺぺ!

アリさんの行列や団体行動は、お腹から出るフェロモンのおかげで成り立ってるんだぺぺ。

先頭を歩くアリさんが、後ろの人が迷わないように&自分達が帰るときの道標(みちしるべ)としてフェロモンを出しているんだぺぺ。それを上手に使って、エサまでの最短ルートを効率よく見つけたり、迷わずに最短ルートで巣まで帰ることができてるんだぺぺ!

そんな賢いアフリカに住む、とあるグンタイアリさん達が、突然円になって同じ所を永遠と回り続けたことがあったみたいなんだぺぺ!

15時間ほどぐるぐる同じ所を回り続けて、ほとんどのグンタイアリさんたちは疲れて死んじゃったみたいなんだぺぺ!この現象はデススパイラルと呼ばれているみたいだペペ。

その時の動画がこちらですぺぺ。

↓小規模デススパイラル(25秒)

↓大規模デススパイラル(30秒)

グンタイアリがデススパイラルをしてしまう理由

グンタイアリさん達のデススパイラルの原因は、なんかしらの理由で道標(みちしるべ)のフェロモンが円形に一周してしまうことにあるんだぺぺ!(エサを取りに行った時に大雨が降ってフェロモンが消えてしまって、他のアリと合流しようとするうちに偶然円形になってしまったとか推測(すいそく)されているけど、どうしてこうなったのか?ははっきりわかっていないんだぺぺ)

基本的にアリさん達は一番濃いフェロモンをひたすらたどっていく決まりになっているぺぺ。フェロモンの濃さや種類で、エサのあるところまでの最短距離を把握する決まりになってるんだぺぺ。

なんかしらのトラブルでアリの行進が1回円形に近い形になると、フェロモンが円形になることで、エサのあるところまでの最短距離だと勘違いして同じ所をぐるぐる回り続ける構造ができてしまうんだぺぺ。

しかもおんなじところをフェロモンを出しながらグルグル回るものだから、同じ所にフェロモンを塗り続けてしまうので、フェロモンは濃くなる一方でますます間違いに気がつくことは難しくなってしまうんだぺぺ・・・

気温が上がるとフェロモンが蒸発して無くなってしまうので、日中はエサを探しにお出かけしたりはしないみたいだぺぺ・・・なので、動画のような死ぬまでぐるぐる回り続けるデススパイラルは中々起きないみたいだぺぺ・・・

もう一つだけ例を出すぺぺ!

普段単独で生活する内気なバッタは、旧約聖書にも出てくる十の災いの一つを引き起こすことが・・・

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地球にはバッタという昆虫がいるぺぺ。バッタさんは孤独相(こどくそう)と呼ばれる群れずに一人で生きていく昆虫さんなんだぺぺ。

そんな内気で人見知りなバッタさんが、突然何百億匹もの集団になって、すべての植物、紙や綿などをひたすら食べつくしながら移動を続ける事があるんだぺぺ!

これは蝗害(こうがい)と呼ばれ、なんと紀元前13世紀頃の記録とされる旧約聖書にも登場してくるほど歴史ある天災として恐れられてきたんだぺぺ。

日本ではほとんどないんだけど、今でも世界中で起こっていることなんだぺぺ。(日本ではイナゴの大量発生とかいうけど、あれの激しいやつだぺぺ。)※イナゴはバッタの一種

↓2015年のロシアで起きた蝗害(こうがい)の様子(約1分)

↓2014年にマダガスカルで起きたイナゴの大量発生(約1分)

1958年に写真を元にバッタさんの数を調べてみた結果、なんと500億匹、重さ11万トンなんじゃないかって推定値が出てるみたいだペぺ!

普段内気で友達のいないバッタさんが、突然集団で行動をしだす理由

内気なバッタさんが突如(とつじょ)として集団行動を取り出す理由について語っていくぺぺ。バッタさんには2つの習性があるんだぺぺ・・・それは

  1. 子供の頃に、他のバッタがあまりに多すぎる環境で育つと他のバッタといないと気がすまない習性が突然発生する(正確には、太ももの付け根に何かが当たり続けるとセロトニンが分泌され、人見知りから究極の寂しがり屋に変身する)
  2. バッタはあまりにお腹が空くと共食いを始める

この性質が組み合わさるとどうなるのか?

バッタさんの数が余りに増えると、

寂しがり屋バッタの数が多くなる

寂しがり屋バッタは常に寄り添って行動したがるので、寂しがり屋バッタが集まってさらにどんどん窮屈になっていく

寂しがり屋バッタしかいない環境で生まれたバッタも、他のバッタがやたらとくっついてくるので必ず寂しがり屋になる

寂しがり屋バッタの群れが形成される

バッタの群れができると、自分の餌の数が減る

お腹が空く

自分も他のバッタさんを食べたいし、逆に他のバッタさんに食べられてしまうかも・・・と心配になる(共食いの修正)

だけど、究極の寂しがり屋になってしまったので、他のバッタさんと離れることもできない・・・

というなんとも言えない気まずい関係になっちゃうんだぺぺ・・・

バッタさんが窮屈(きゅうくつ)するほど大量に発生するきっかけは、ほとんどが激しい雨なんだぺぺ。激しい雨が続くと植物が一気に育つため、それに続いてバッタの数も爆発的に増えるんだぺぺ。

で寂しがり屋バッタさん達はどうするのか?

思い切って、他のバッタさんに食べられないか心配しながら飛んで大移動を始めるんだぺぺ!

エサを探して飛び回っている最中も、

  • みんなといっしょにいたい
  • でも一緒にいると食べられる可能性がある
  • 自分もお腹が空いたので他のバッタさんを食べたい

というなんとも乙女心(おとめごころ)のような複雑な想いを常に持ちながらくっついて生活するため、ある規模に達すると、寂しがり屋バッタさん達は生き残るために「ひたすら群れながら飛び回る」という答えを出すんだぺぺ!

ちなみに飛ぶのをやめると食べられちゃう心配があるのでエサが見つかるまでは飛ぶのをやめることもできないんだぺぺ・・・

この何百億匹ものバッタの群れは、だんだんと散ってくみたいなんだけど本当にすごい規模みたいだぺぺ・・・襲われると農家は全滅しちゃうみたいだぺぺね・・・

バッタの大群が消滅するメカニズムまだ解明されてないみたいだぺぺ。

大群衆には人の最悪の部分を引き出す何かがある 〜レン・フィッシャー〜

バッタさんやグンタイアリさんのような破滅的(はめつてき)で狂気じみた集団行動・・・実は地球人もよくやっていることなんだぺぺ。

それが一番わかるのが「金融バブル」と呼ばれる現象なんだぺぺ・・・なぜなら金融市場(きんゆうしじょう)は集団知を上手に利用して機能しているからなんだぺぺ!

効率的市場理論(こうりつてきしじょうりろん)っていう、世界中の偉い経済学者さんたちが基本としている原則があるんだぺぺ。これは簡単に言うと、金融市場に参加する全員がいろいろな考えを持って、お金を儲けようと必死に情報を集めたり勉強した上で参加をしていれば、その時の株価は絶対に正しいという理論なんだぺぺ。まさに集合知だぺぺ。

ただ、もしそれが本当なら「どうしてバブルが起きたり、それが弾けてしまうんだろう・・・」とペペラ不思議に思ったぺぺ。

地球人は普段は群集知や集合知の凄さを上手に利用して便利な生活をおくることができているぺぺ。ただ時々、破滅的な結果を招くとわかっていながらも、その道を集団で突き進んでしまうことがあるぺぺ。

地球の経済の中で暮らしいると自分がバブルに参加していないつもりでも、実は自分もそのバブルに加担していることがほとんどだし、全く加担(かたん)していなくても影響を受けざるを得ないのが現状だぺぺ。

  • 「⚪︎⚪︎は今バブル」とよく言うけれども、そもそもバブルとは一体どういうことなのか
  • どういう人達がどういう経緯でバブルを引き起こしているのか
  • 人が集団になった時、時として信じられないような暴走してしまうのはなぜなのか

金融バブルの観察を通じて、こ〜んなことを一緒に見ていけたら最高だぺぺ!

次回第1話は、世界金融史で3大バブルの一つに数えられるフランスで起きたミシシッピバブルを解説しますぺぺ!

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▶︎ 第1話 ミシシッピバブルをわかりやすく解説

▶︎ 第2話 南海泡沫事件(南海バブル)をわかりやすく解説

▶︎ 第4話 日本のバブル時代のすごさ&バブル発生〜崩壊の理由をわかり易く解説

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